2011年 05月 27日
目立たないけれど
吉村昭 『見えない橋』(文春文庫 2005)を読みました。
刑務所を出入りし、最後は社会の中で死にたいという男の話や、
崖から投身自殺した息子を探す親と漁師の話。
拘置所からの応募が読書コンクールの優秀賞をとったことにまつわる話などの短編集。
社会や日常の中では、なかなか表に出にくい・出しにくい人々や事柄の物語なのですが、
そこでもなげやりにならず、なるべく迷惑をかけず生きていきたいと思う人々の様子が
迫ってきて、つい読み進めてしまいます。
吉村昭の作品は、ほかにも好きなものがありますが、
決して明るい本ではありません。
でも、「生きる」ことが、リアルに伝わってきて、
地に足をつけてやっていこう、と思える作品です。
刑務所を出入りし、最後は社会の中で死にたいという男の話や、
崖から投身自殺した息子を探す親と漁師の話。
拘置所からの応募が読書コンクールの優秀賞をとったことにまつわる話などの短編集。
社会や日常の中では、なかなか表に出にくい・出しにくい人々や事柄の物語なのですが、
そこでもなげやりにならず、なるべく迷惑をかけず生きていきたいと思う人々の様子が
迫ってきて、つい読み進めてしまいます。
吉村昭の作品は、ほかにも好きなものがありますが、
決して明るい本ではありません。
でも、「生きる」ことが、リアルに伝わってきて、
地に足をつけてやっていこう、と思える作品です。
by kogomi_dou
| 2011-05-27 10:05
| 本やART