2011年 08月 04日
漂流
今、吉村昭『漂流』(新潮文庫)を読んでいます。
海で時化に合い、波にもまれ水も食料もとぼしいまま漂流し、
無人島にたどり着いた江戸時代の水主の話です。
仲間が死に、鳥の肉や貝などで命をつないだ主人公・長平は
その後、同じように漂流してきた大阪や薩摩の人々とともに
水も畑もない島で生きるすべを皆で共有しながら10年以上を
過ごします。
鳥の干し肉を作ったり、卵の殻で水瓶を用意したり、
鳥の羽でマントをつくったり、様々な工夫をしながら
死を感じつつもまずは「生きる」ことに集中しようと努めます。
そのためには、できるだけ鳥だけでなく、貝や海藻、魚も食べ
からだを動かすこと。
故郷へ帰るための船を作ろうにも
釘や木材がない島では、漂流物を待つばかり。
何年もかかって、島に打ち上げられた材を集めて
船を造ろうとします。
この本を読んでいるうちに
過酷な環境で、「希望」とは
自分がつくりあげていく部分もあるような気がしています。
海で時化に合い、波にもまれ水も食料もとぼしいまま漂流し、
無人島にたどり着いた江戸時代の水主の話です。
仲間が死に、鳥の肉や貝などで命をつないだ主人公・長平は
その後、同じように漂流してきた大阪や薩摩の人々とともに
水も畑もない島で生きるすべを皆で共有しながら10年以上を
過ごします。
鳥の干し肉を作ったり、卵の殻で水瓶を用意したり、
鳥の羽でマントをつくったり、様々な工夫をしながら
死を感じつつもまずは「生きる」ことに集中しようと努めます。
そのためには、できるだけ鳥だけでなく、貝や海藻、魚も食べ
からだを動かすこと。
故郷へ帰るための船を作ろうにも
釘や木材がない島では、漂流物を待つばかり。
何年もかかって、島に打ち上げられた材を集めて
船を造ろうとします。
この本を読んでいるうちに
過酷な環境で、「希望」とは
自分がつくりあげていく部分もあるような気がしています。
by kogomi_dou
| 2011-08-04 10:32
| 本やART