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こごみ堂ノオト☆vol.2 kogomidou.exblog.jp

ここちよいカラダ、ココロ、暮らし


by コゴミ
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気持ちに沿う本

特に読みたい本があるわけではないけれど、
「ちょっと出かけるのに持っていく本、ないかなー?」
と本棚を探すこと、ありませんか?

ウチの本棚は、基本、あまり本を買わないほうなので、
「何度も読む(であろう)」本がちょっとだけならんでます。
(多分、読書数の割にはかなり少ないです。)

その少ない中で、今回選んだのが
「アラスカ 風のような物語」(星野道夫 小学館文庫)。

先日、盛岡に行って自然の色の美しさに触れたせいか、
アラスカの自然と人とに温かいまなざしと好奇心をもって
接する、星野道夫さんの文章を再び手にとりました。

厚着して、帽子やマフラーに身を固めて乗り込んだ電車の中で
アラスカの物語は、ゆっくりしみこんでゆきます。

いよいよページの終わりが近づいたとき、
とても印象的な言葉がありました。

「-旅をしていていつも思うのは、その土地の風景を自分のものにするために、
そこで誰かと出合わなければならないということだ。」


何度も読んだはずなのに、「はっ」としました。

土地が人をつくり、人が土地をつくる。
その両方が絡み合って、私たちは旅をしたときにその土地を好きになる。

今回の盛岡の旅と重ねながら、この言葉を読み、
この言葉に出会うためにこの本を手にしたのかもしれない、と思った。
by kogomi_dou | 2009-11-23 11:00 | 本やART