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こごみ堂ノオト☆vol.2 kogomidou.exblog.jp

ここちよいカラダ、ココロ、暮らし


by コゴミ
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予定をたてる、こと

今読んでいるのは、『極北に駆ける』植村直己(文春文庫 1977)。


子供の頃、テレビで植村直己を見た印象は、
雪焼けで真っ黒な顔の「山男」。
日本人初のエベレスト登頂や、世界の高峰を制覇するなどの
偉業をなしていたが、小学生・女子にはいささか遠い世界の人物だった。


この本は、犬橇の技術の習得のために、エスキモーの村に住み込み、
彼らと生活をともにしながら、犬橇旅行を実現させていくエッセイ。

生肉を食べるのに目を白黒させたり、アザラシや鯨の猟に同行したり、
世話焼きの人々に閉口することがあったりと、エスキモーの暮らしが身近に
感じられて面白い。
また、その起伏のある生活の中で、犬を手に入れたり、鞭の使い方を学んだり、
犬橇旅行のための計画を立て、実行に移していく。

確かに、山や北極・南極は、命に関わるので計画なしで行くには危険な場所だ。
装備や技術の訓練・知識、体力が必要とされる。

今、普通に生活していると、さほど計画しなくてもなんとかやっていける。
でも、「何か」をやろうとするなら、待っているだけでなく、
予定をたて、実行していかなくてはいけないんじゃないかな。

今、自分がやろうとしていることって、なんなんだろうな、

そんなことを思いながら、この本を読んでいる。

by kogomi_dou | 2010-08-11 11:39 | 本やART